脳卒中により障害が生じた後どのように受け入れたのか?
脳卒中にかかり後遺症が残るとその人生は一大事となり、その受容には困難極まりないものがあります。そこで障害が生じた後にどのように受け入れてきたかについて体験者による貴重な情報を集めたのが「希望の轍~人生のバトンリレー~」です。
受け入れるには時間が必要
脳卒中の発症から5年未満で自身の障害を受容していると認識している人は14%、5年を超え10年以内では43%、10年を超えると88%と脳卒中の発症による障害を受け入れるには一定の時間の経過を必要とすることがわかりました。
仲間とのふれあい
退院して元気がなくなる人がいます。原因の一つは「自分だけがこんなに不自由になって…」という不全感と孤独感にさいなまれること、その人が同じように苦しむ同病の人と会うとどうでしょう。人は不思議なことに自分とその人を比べるわけです。自分を客観視でき、現実的な行動を取る足掛かりになる。また、自分の未来を思い浮かべている。仲間とのふれあいが深まると、先輩から学ぶことがたくさんあります。
住民の参加が不可欠
わが国では少子高齢化が進んでいます。国もいろいろな法改正や制度改正を行い、地域包括ケアシステムの構築を急いでいますが、今後の超高齢化社会に必要なものは「住民の参加」です。「ぴあチアーズ」がまさにこの住民参加であり、自助、互助、共助、公助のうち互助の一環とも言えます。